2015年7月
春日喜代子様寄贈の井戸とメイ・セイン家族
春日様はメイ・セイン(Mrs. Mei Sein)さん家族への井戸寄贈に加えて『教え合い学び合うコミュニティ学校農園』設立にも大きなご支援を頂いています。写真に写っている看板の傍に立っている男性は村のリーダーのサオ・ルン(Sao Runn)さんでソファットさんと一緒に村を歩いて円福友の会のプロジェクトを手助けして「くれています。メイさんは小学校4年生まで通学できましたので、この村では稀少な識字能力がある成人女性です。メイさんの夫のペン(Pen)さんは元ポルポト軍の兵士で、現在は村から約20キロに駐屯している国境警備隊に属しており、時々この自宅に戻ります。彼の月給は1万5千円ですので家族8人を養うのにはとても困難ですし、月給はしばしば遅配されますので、その時は高利貸や小規模金融業者(マイクロ・クレディット)から借金することもあります。長女は50キロ西にある町で住み込み(月給6千円)で働いています。メイさん家族は2009年に入植し、見様見真似で農業を始め少しずつ成果が出てきています。とっても働き者で自宅敷地(0.5ha)一杯に作物を栽培した上に隣の土地を借りて耕作しています。今ではほとんどの収穫物を近くの町(スラエム)市場や国境警備隊基地で売って生計を助けています。実は最近までこの周辺の町の市場では多くの農産物をタイからの輸入に頼っていたのです。彼女は設立される予定の春日様からの浄財で設立されるコミュニティ学校農園で講師を務める予定です。井戸水のお蔭で家族がどれほど恩恵を受けているかとお礼の言葉で一杯でした。
2015年7月 文責 吉田恒昭